描き手を待つ石膏像たち [アトリエ風景]
アトリエに並んだ石膏像たち
手前から「ミロのビーナス」、「アリアス」、「アグリッパ」、「ボルゲーゼ闘士」、「青年メディチ」。
「ミロのビーナス」は、ご存知ギリシャ彫刻の名品、ルーブル美術館に実物の全身像があります。奥から2番目の「ボルゲーゼの闘士」の全身像もルーブル美術館で見ることができます。左手に盾を持ち高く掲げ(実際には持っていませんが)足を大きく開いたポーズをしています。手前から2つ目の「アリアス」は、「清らかで汚れの無い娘」という意味で美しく気品のある顔立ちをしたギリシャ彫刻。石膏デッサンでは人気のある石膏像です。3番目真ん中の「アグリッパ」は古代ローマ帝国の軍人であり政治家。カエサルに見出され当時大変活躍したそうです。額が狭く、眼がかなり奥まったところにあるのが特徴です。一番奥の「青年メディチ」はルネサンス期の大富豪。フィレンツェにあるミケランジェロ作、メディチ家礼拝堂「メディチ家の墓 昼と夜」から型取りした首像です。あなただったらどれを描いてみたいですか?デッサンを描いているときはこの石膏像は何(?)なんて考える余裕もありませんが、たまにギリシャ時代に思いをはせてみるのも良いかもしれませんね。
午前クラス開始前、描き手を待つ石膏像。
静かなアトリエ風景ですね。
2010-01-20 00:08
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